文字サイズ 大小

宮廷の御神楽―王朝びとの芸能― 中本真人著 王朝びとの文化に焦点 御神楽のありやう繙く

平成29年01月30日付 6面

 神楽は、全国各地でおこなはれてゐるが、そのルーツについてはあまり知られてゐない。本書は主に平安時代の宮廷の御神楽を紹介し、御神楽を取巻く人々や彼らの記録から、貴族文化における御神楽のありやうについて繙いてゐる。五部構成で、前半部分では御神楽といふ行事そのものを取り上げ、その様子や由来を概観して歴史的な変遷を辿ってをり、後半部分では、御神楽を支へた天皇や御神楽を取巻く貴族らを紹介し、平安文化について考察してゐる。

 本書は、御神楽と王朝びとの文化に焦点をあてた、確かな入門書といへよう。神楽や雅楽の経験の有無に拘らず、日本の伝統音楽や平安貴族の文化について知識を深める良い機会となるだらう。本書を通して、王朝びとの芸能に思ひを馳せてみてはいかがだらうか。
〈本体1000円、新典社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(神社本庁雇・目黒雄一朗)
関連書籍
[32500007] 宮廷の御神楽 おすすめ
1,000 円(本体価格)
中本真人 著 / 新典社
詳細

読書 一覧

>>> カテゴリー記事一覧