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自衛隊幻想 拉致問題から考える安全保障と憲法改正 荒木和博・荒谷卓・伊藤祐靖・予備役ブルーリボンの会著 今生きるすべての国民に 国家の在り方と覚悟問ふ

平成29年02月27日付 6面

 ひと頃、グローバル化が進めば国家の存在意義が小さくなり、やがては解体してゆくだらうとの論が説かれてゐた。しかし現在の世界を見渡せば、グローバル化に起因する弊害が随所に現れた結果、少なくない国がそれとは一線を画し、自国中心の閉ぢこもった政策を志向するやうになってゐる。
 さうした状況も踏まへながら、「国土・国民・主権」を最終的に守らねばならないのは国家であることを考へたとき、わが国は厳密な意味で国家と呼べるのか、との疑問が湧いてくる。
 自国の領土に他国の工作員が侵入し、自国民が拉致された事件を未だに解決し得ないといふ事実が、我々に突き付けられてゐる。しかも、それが国の最高法である憲法に起因するとしたら、どう考へればよいのか。
 その喫緊の要事について、現行憲法の根本的欠陥や拉致問題に対する自衛隊の現状、さらに同胞を救ひ出すための具体的方策にまで踏みこんで論じたのが『自衛隊幻想―拉致問題から考える安全保障と憲法改正』である。

〈本体1200円、産経新聞出版刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(近現代史研究家・松枝智瑛)

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