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皇室の祭祀と生きて 髙谷朝子著 「真の内掌典」の言葉 文字として残る「宝」 

平成29年04月10日付 5面

 平成十八年、『宮中賢所物語』(ビジネス社)が出版された時、それまで語られることの少なかった宮中祭祀の一端が、初めて文字にされたことに衝撃を受けた人も少なくなかったであらう。あれから十一年が過ぎたこのたび、同著に加筆修正がなされ、タイトルも新たに、文庫本として出版されたものが、本著である。
 理路整然と再配列された目次からは、前半部分に内掌典の御用の概要や服装のこと、後半部分に戦時中から平成に至るまで、著者の奉職した時代のことが時系列に記されてゐることが分かる。
 『宮中賢所物語』口絵の写真はモノクロとなったものの、それぞれ関連頁に掲載され、とくに服装に関する記述と並べて理解できるのは有り難い点である。また、「一九五〇年代後半~一九六〇年代前半、三十代頃の著者」とキャプションのある写真(二五七頁掲載)は、著者が髪を「おさへ」と呼ばれる「おすべらかし」に結ひ上げ、袿袴を「おからげ」にしたもので、『宮中賢所物語』には掲載がない貴重なものである。
〈本体840円、河出書房新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(神社本庁録事・阿部めぐみ)
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�チ�c�Zメ / 河出書房新社
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