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【新刊紹介】河村忠伸著『近現代神道の法制的研究』 過去と現在・当為と存在 冷静な考察と対話の営為

平成29年06月12日付 6面

 筆者は新進気鋭の神道史学の研究者だが、日々社頭にたつ神道人としての強烈な信仰の「悠久」への使命感と自覚のもと、本書のなかで神道教学と神道史学の厳密な区別とそのうへでの関係させるべきことをくり返しのべ、現在と過去、当為と存在を常に対話させてゐる。本書は過去を極めて学問的な禁欲のもとで論ずる姿勢を崩さないが、視線はつねに現代の問題――たとへば不活動神社問題、あるいは地域神社をめぐる政教関係問題・訴訟――と交錯する。本書は学術研究書といふ「硬派」の体裁をとってはゐるが、他方で信仰の「悠久」に熱情ないし関心をもつ人々に広く繙かれることを待ってゐる書物なのでもある。
〈本体5000円、弘文堂刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(上越教育大学大学院准教授・畔上直樹)
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[30510063] 近現代神道の法制的研究
5,000 円(本体価格)
河村忠伸 / 弘文堂
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