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藤田庄市著『カルト宗教事件の深層――「スピリチュアル・アビュース」の論理』 「宗教」「宗教者」とは改めて問ひかける書

平成29年09月25日付 6面

 神宮式年遷宮の写真集を撮影したフォトジャーナリスト・藤田庄市氏は長年「カルト」と称される新興宗教について取材されてゐる。本書はオウム真理教を中心に旧称統一教会、神世界といったカルトが起こした宗教事件に関するルポルタージュ群である。

 多くの神社は現在、宗教法人として活動してゐる。そのため、人々からは他の宗教団体と同列に認識されてゐるといふ自覚を持つ必要がある。そして何故、人々が宗教を「危険なもの」として考へるのか自問せねばならないのではないだらうか。
 とくに青年神職は次代を担ふ氏子崇敬者との交流を通じて「宗教」とは何なのかといふ問題に対する答へを個々に摸索せねばならないものと考へる。自らが宗教者である自覚を持った上で「良き宗教」たる努力が求められてゐる。
〈本体2800円、春秋社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(茨城・常陸國總社宮禰宜、ライター 石﨑貴比古)
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