文字サイズ 大小

【読書】菅野泰紀著『鉛筆艦船画集 肖像―序― 海征く艟艨たちの残影』 白波立てて進む艦影を精巧な姿で描いた画集

平成30年02月05日付 6面

 神社と帝国海軍との関係を語る上で、「艦内神社」の存在は避けることはできない。わが国には船霊信仰といふものがあり、漁船等には操業の無事や大漁を願ひ神社から授与された神札等を祀る習慣があった。明治以降において国防の任にあたる軍艦は、神社の祭神の分霊を艦内の神棚に祀る習慣があり、これを艦内神社と称したといふ。

 縁の神社で慰霊祭が斎行されるなど、帝国海軍の昔日の栄光に触れる機会は多くなってゐる。
 そんな中、 野泰紀氏による『鉛筆艦船画集 肖像―序― 海征く艟艨たちの残影』が刊行された。 野氏はイラストレーターとして働く傍ら、これまで全国の神社に軍艦の鉛筆画を奉納。本書はその作品を含めた四十一作を収録した、渾身の画集となってゐる。


 これらの鉛筆画を通じて、今も多くが海底に眠る軍艦に思ひを馳せることで、その慰霊の一端となることを願ふ。
〈本体3500円、Art Studio 楓―fu―刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(嶋)
関連書籍
[35900001] 菅野泰紀 鉛筆戦艦画集 肖像-序- 海往く戦艦たちの残影
3,500 円(本体価格)
菅野泰紀 / Art Studio 楓-fu-
詳細

読書 一覧

>>> カテゴリー記事一覧