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【新刊紹介】崔 吉城著『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実 文化人類学者が読み解く『慰安所日記』』 文化人類学者が多角的に慰安所帳場人の日記分析

平成30年04月30日付 6面

 『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実―文化人類学者が読み解く「慰安所日記」』は、広島大学名誉教授・東亜大学教授の崔吉城氏が、慰安所の帳場人が戦時中に記した日記を読み解いた書である。その帳場人――本書では敢へて朴氏とのみ表記してゐる――は、大正十一年(一九二二)から昭和三十二年(一九五七)までほぼ毎日、日記をつける几帳面な人物で、昭和十八年、十九年はビルマとシンガポールの慰安所で帳場の仕事をしてゐた。その業務内容は事務や会計処理等が主だが、慰安婦の姿を日々、目の当たりにもしてゐたのである。
 おそらく、朴氏は自分の日記が後に他者の目に触れることになるとは思はなかっただらう。だからこそ、自身が見、感じたことを偽りや誇張を交へずに記してゐると言へる。日記の内容は本書を手に取って確認いただきたいが、著者は文化人類学者としての眼差しでさまざまな角度からこの日記を分析してゐる。

〈本体1500円、ハート出版刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(近現代史研究家・松枝智瑛)
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