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【新刊紹介】渋谷申博著『神々だけに許された地 秘境神社めぐり』 畏敬感じる神社を紹介 祈りの本質へ誘ふ一冊

平成30年05月14日付 6面

 近年、神社で御神前に向かひ「二礼二拍手一礼」と、お参りされてゐる人が増えた気がする。参拝後に「御朱印」をいただく人も多い。一時“パワースポット”として神社にお参りした人たちが“御朱印ガール”として参拝を続けてゐるのかもしれない。
 そんな中「祈りの本質とはもっと深いものだよ」といふ思ひのこもった一冊と出会った。日本宗教史研究家で、神社についての著作も多い渋谷申博氏が、全国の神社に心をこめて参拝し、彼が感じた神々について紹介した『神々だけに許された地 秘境神社めぐり』だ。

この本でいふ“祕境”は、単に不便な場所のことではなく「神話の世界に通じるような場所、聖なるものへの畏れを思い出す場所」のことをさしてゐる。

 神社や、神道は「感じる」ものなので、文面だけではなく美しい御神域の霊威が伝はる写真は、見てゐるだけで思はず手を合はせたくなるものだ。
 「伊勢へ七度、熊野へ三度」と、命をかけて参詣する深い信仰心が、暮らしの中に、人生の中に宿ってゐたことをも、思ひ出させてくれる。ぜひ一般の方が“祕境”神社へと参拝するきっかけとなればと思ふ。そして畏敬の念を体感してもらひ、祈りの本質に触れてもらひたい。

〈本体1600円、GB刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(高知・若一王子宮権禰宜、ライター 川村一代)
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1,600 円(本体価格)
渋谷 申博 / G.B.
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