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【新刊紹介】金子展也著『台湾に渡った日本の神々』 海外神社の創建・維持 宗教社会学的に捉へて

平成30年06月11日付 6面

 戦前、日本の領土や勢力圏の拡大に伴ひ、政府や日本人居留民などによって建てられた神社を海外神社といふ。これらの神社は台湾、樺太、関東州、朝鮮、満洲、中華民国、東南アジア、南洋群島などに及び、社格を有する「神社」は六百社以上、「社」や「神祠」を含めると千六百社を越える神社が建てられた。神奈川大学非文字資料研究センターでは、これらの地域の神社跡地を調査・研究してデータベース化し、当時の写真や絵葉書なども含めて情報提供してゐる。
 このたび、金子展也氏は台湾の神社(社・祠等を含む。以下同じ)について、潮書房光人新社から標記の本を上梓された。平成二十七年に神社新報社から出版した『台湾旧神社故地への旅案内―台湾を護った神々―』に次ぐ二冊目である。著者は、商社勤務の台湾駐在時から神社跡地を調査し、帰国後も台湾をしばしば訪れて調査を継続するとともに、神奈川大学非文字資料研究センター海外神社班に参加して研究を進め、十六年間に訪れた神社跡地は四百カ所を超えたといふ。

 本書は、台湾の神社の全貌とその特色の解明に迫った他に類書がない労作といへよう。神社関係者や研究者、広く一般の方々にもお勧めしたい。
〈本体2800円、潮書房光人新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(神奈川大学外国語学部特任教授・坂井久能)
関連書籍
[36020001] 台湾に渡った日本の神々 初版 新刊 おすすめ
2,800 円(本体価格)
金子展也 / 潮書房光人社
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