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【新刊紹介】加瀬直弥著『古代の神社と神職 神をまつる人びと』 史料に基づいた探求 諸問題の再考促す書

平成30年08月20日付 5面

 本書の構成はそれぞれのテーマに興味深いものが多く、随所で古代の神社成立と仕へる神職の状況を例示してゐる。
 たとへば山と田、水の神社の立地について、もっとも古い文献である常陸・播磨・肥前国の風土記、越中国の東大寺開田図など奈良時代の史料を用ゐて状況を述べ、成立当初に近い神社の姿をあきらかにする。
 ついで神社に仕へる神職の実態を明らかにする。
 また、かうした神職の任用に関連して把笏の問題を考察する。
 そして古代の女性神職にも言及。

 いづれも、あくまで史料に基づき探求され、看過しがちな問題が本書の随所で言及されてをり、啓発されることの多い一書である。
〈本体1700円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(京都國學院講師・嵯峨井建)
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1,700 円(本体価格)
加瀬直弥 / 吉川弘文館
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