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著者が語る 『長崎の伊勢信仰―御師をめぐる伊勢と西肥前とのネットワーク―』長崎・富松神社宮司 久田松和則

平成31年03月04日付 6面

 長崎県域の伊勢信仰を語る時、幸ひに中世末期からの二家の伊勢御師文書に恵まれてゐる。即ち宮後三頭大夫文書と橋村肥前大夫文書である。本書ではこの二文書を基礎史料とし、さらに県域に残る地方史料をも重ねて、現在の長崎県地方のほぼ全域の伊勢信仰を明らかにした。

 二つの御師文書と地方史料を照合すると、現在の長崎県域の伊勢信仰が活き活きとよみがへってくる。江戸時代、唯一海外に開かれてゐた長崎では、唐人町にも御師が入り伊勢大麻が配られ、同様に中国貿易で栄えた地からは、貿易を取り仕切る唐人カピタンが、伊勢代参者を遣はしてゐた。異国人にも、伊勢信仰が滲透してゐたのである。
〈本体3800円、長崎文献社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
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