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【新刊紹介】椎谷哲夫著『皇室入門 制度・歴史・元号・宮内庁・施設・祭祀・陵墓・皇位継承問題まで』 入口は広くありつつ 奥行きは深い入門書

平成31年03月25日付 6面

 いつも正月の御祈祷後は参列者に干支の話をしてゐるが余り好感触ではなかった(下手な話にも問題はあらうが)。今年は御代替りを控へてゐることもあり皇室と元号の話をしたところ、頷きながら真剣に聞いて下さる方が多いやうに見受けられた。「平成最後の~」といふ枕詞が頻繁に使はれるが、やはり元号の歴史や皇室に関する興味は昂ってゐると感じた出来事だった。
 さう思ってゐた時に出会ったのが新書版にしてはやや分厚いこの一冊だ。著者は昭和三十年生まれで戦後教育を受けて育った世代、東京新聞記者として警視庁や宮内庁を担当し、昭和天皇崩御や皇太子殿下御成婚を取材した経歴を持つ。

 義務教育で皇室について学ばないまま成人した層も分厚くなってきた。今回の慶事を機に神職それぞれが氏子・崇敬者の方に対し、宮中祭祀や天皇の事績について語ることも多くなるだらう。事前に学習するにあたって本書は好適の一冊となるに違ひない。
〈本体900円、幻冬舎刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(大阪・堀川戎神社禰宜 寳來正和)
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[30450030] 皇室入門 新刊 おすすめ
900 円(本体価格)
椎谷哲夫 / 幻冬舎
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