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『落語で読む古事記 はじまりは高天原』桂 文枝落語原作・ささきあり文・森本サンゴ絵 神話落語の楽しい絵本 子供らの親しむ契機に

平成31年04月01日付 6面

 須佐之男命の成長の物語ともなり、大人が読んでも興味深く、子供たちが神話に親しむ契機となる新しい絵本ができた。
 桂文枝師匠が永職会の依頼を受けて創作され、大阪天満宮で平成二十九年九月に奉納された「神話落語『はじまりは高天原』―須佐之男命と草薙の剣―」が原案だが、PHP研究所が三十年の十二月中に出版したい、といふ強い思ひで企画されたのは、子供たちの読書離れが進むなか、全国各地の神社の協力を得て「読書始め」といふ習慣を広め、年の始めに日本神話を声高らかに皆で読んでほしい、と願はれたからと聞いてゐる。

 新年の読書始のみならず、新入学児童の読書始、学び始めの記念にも間に合ふ一冊で、しかも絵本の中では破格の値段、一人でも多くの子供たちに日本神話を届けたいといふ出版社の切なる思ひが表れてゐる。
〈本体926円、PHP研究所刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(京都・城南宮宮司 鳥羽重宏)

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