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岡田莊司編『事典 古代の祭祀と年中行事』 祭祀と法会の成立と変遷 各々の指針得られる一冊

平成31年04月08日付 6面

 本書は、編者の岡田先生が長年お勤めの國學院大學を定年でお引きになられるに当たり、先生の薫陶を受けた中堅・若手で、将来、斯界を背負って立つと思はれる二十人程の研究者が、各々の得意分野について、一、二から十近くの項目を分担執筆したものである。
 まづ全体的な構成を見ると、大きく神道祭祀編と仏教法会編から成り、それぞれに総論を設けて、古代から近現代に及ぶ問題を概観される。ついで神道祭祀編については、恒例と臨時の祭祀さらに伊勢神宮祭祀を、仏教法会編については恒例法会と臨時法会を取り上げてゐる。そこでの論点である祭祀や法会は古代国家の中で成立したもっとも基本的なもので、六十項目に及んでゐる。これまでも神道祭祀と仏教法会はさまざまに取り上げられてゐるが、それらの成立・変遷を考へる上で年中行事をもう一つの軸として設定してゐる。

 読者はどの項目からでも読むことができる。まづは書店で手に取られることをお勧めしたい。
〈本体3800円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(元宮内庁正倉院事務所長・米田雄介)
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