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安江和宣著『大嘗祭神饌御供進儀の研究』 今日の大嘗祭論の礎 11の関連論攷を集録

令和元年07月01日付 6面

 現在の大嘗祭論の土台には、本書の著者・安江和宣氏による、神饌供進儀についての緻密な研究の蓄積があった。本書には、平成の大嘗祭論争に十年ほど先駆けた昭和五十四年発表の論文「大嘗祭の神饌御供進」をはじめとする、十一本の関連論攷が収載されてゐる。いづれの論攷にも、『天仁大嘗会記』や『法性寺殿御次第』『建保大祀神饌記』といった、神饌供進儀に関する第一級の史料の精緻な比較・分析がなされてをり、著者の鋭い見識が凝縮されてゐる。

 安江氏の神饌供進儀に関する論攷が一書に纏められたことは、本書の「あとがき」で著者自身も望まれてゐるやうに、このたびの大嘗祭の意義を理解するのにあたって、必ずや有益な知識を我々にもたらすだらう。専門的な知識を要する部分もあるが、ぜひとも一読をお勧めしたい。
〈本体2500円、神社新報社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學研究開発推進機構PD研究員・木村大樹)
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