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今上陛下御著『水運史から世界の水へ』 皇太子時代に御出版を御関心の水問題主題に

令和元年07月01日付 6面

 天皇陛下におかせられては、学生時代から水問題に深い御関心をお寄せになってをられます(学生時代、当社にもお忍びで御参拝になってをられます)。水上交通がライフワークと承ってをりますが、平成十五年京都で開催された「第三回世界水フォーラム」で名誉総裁のお立場から「京都と地方を結ぶ水の道―古代・中世の琵琶湖・淀川水運を中心として―」と題して記念講演なさいました(このフォーラムには不肖私も京都への誘致段階から関はりを持ち、「水の文化」セッションで「水を神とまで崇めた日本人の心」をテーマに基調講演をさせていただきました)。それ以降毎回の世界水フォーラム(三年に一度)で御講演あそばされ、「国連水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁を平成十九年から八年間お務めになり、そのほか水に関する国際会議でも御講演あそばされてゐる。これらの御活動を通して水問題の奥深さをお感じになったやうで、同書の「はじめに」に、「私は、水問題の奥の深さやこの問題に取り組むことの大切さを肌で感じてきたように思います」とお書きになっていらっしゃいます。

 環境、衛生、災害、資源、さまざまな水問題をこの御著書から学ばせていただき、私も、「私に何ができるか」を考へていきたいと思ひます。
〈本体1600円、NHK出版刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(京都・貴船神社宮司 高井和大)
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