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【新刊紹介】米田雄介監修・井筒清次編著『天皇史年表』 皇位継承を考へる便覧に神道史・神社史も深める

令和元年09月23日付 5面

 皇位継承を機縁とし、皇位が連綿と受け継がれてきた点について、さまざまな思ひを馳せる読者も少なくなからう。決して平らかではない日本の歴史を踏まへながら、その理由に迫るためには、歴代の天皇御自身の事績に関する知識の習得が肝要である。『天皇史年表』は、その目的のために活用できる便覧として位置づけられる。総頁数千五百八十四頁にも及ぶ大作である。

 神社の側から見た時、維持発展に歴代の天皇が関はってきたのは確かである。だが、具体像を把握してゐなければ、その点を過少、あるいは過大に評価してしまふ虞がある。当書は、神道史・神社史を深めるためにも活用できる一冊といへよう。
〈本体27000円(「期間限定特価」、九月三十日まで。以降は本体32000円)、河出書房新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學准教授・加瀬直弥)

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