文字サイズ 大小

【新刊紹介】平藤喜久子著・ホリナルミ絵『いきもので読む、日本の神話』

令和元年09月30日付 6面

 本書では、日本の神話や伝説が記された『古事記』『日本書紀』『風土記』に登場する、龍などの想像上の存在を含む人間以外の動物を「いきもの」と呼び、彼らが現れる場所を「陸」「空」「海」に分けて三章構成で紹介する

 いきものに対する一言でまとめられた小見出しが絶妙で、著者の愛情を感じる。そして、読み進めるたびにいきものへの愛着が湧いてくる。
 またコラムでは、現在では身近な存在であっても神話には登場しない動物なども紹介され、ひと休みの間も興味深い話が展開される。
 さまざまな場面で本書が愛されることを期待するが、例へば私は、家庭でお母さんやお父さんが本書を読んで、身近な動物を取り上げながら子供に神といきものの物語を話すといふ幸福さうな場面を思ひ浮かべる。まるで子供の頃に何度も読み聞かされ、すっかり内容を覚えてしまった絵本のやうに……。いきものに「○○さん」と親しみを持って、それぞれの家庭でお気に入りの神話ができることが楽しみになる一冊だ。
 〈本体1600円、東洋館出版社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
 (公益財団法人勤務・藤塚翔)
関連書籍
[36180001] いきもので読む、日本の神話 おすすめ
1,600 円(本体価格)
平藤喜久子 著/ホリナルミ 絵 / 東洋館出版
詳細

読書 一覧

>>> カテゴリー記事一覧