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関口直佑著『近代日本国体論の研究 会沢正志斎と考証学』現代に通じる国体論確立 正志斎の思想内実を再考

令和2年03月15日付 6面

 いはゆる後期水戸学を代表する学者の一人として、会沢正志斎を挙げることに異論を持たれる方はをられまい。正志斎の主著『新論』は国体(上・中・下)・形勢・虜情・守禦・長計の七萹からなるもので、幕末の志士達に多大なる影響を与へた。本書は「近代日本のみならず現代においても多くの議論を孕む国体論を確立したのは会沢正志斎」(「序章」)とした上で、正志斎の学問思想、並びに『新論』にこめられた思想内実について再考したものである。

 専門書ゆゑ、難解な部分もあるが現代に通ずる「国体論を確立した」先哲会沢正志斎の学問の実を窺ふことができる。是非、一読されんことを江湖に推す次第である。
〈本体7800円、国書刊行会刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學大学院博士後期課程 大貫大樹)
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