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西田彰一著『躍動する「国体」 筧克彦の思想と活動』 独自の国体論展開 思想的特性に迫る

令和2年05月11日付 4面

 筧克彦は、明治五年に筑摩県上諏訪湯之脇(現在の長野県諏訪市上諏訪)に生まれ、東京帝国大学法科大学を卒業し、ドイツへ留学、帰国後は、東京帝国大学や國學院大學、明治大学等で憲法や行政法の講義を担当した法学博士である。

 本書は思想形成過程とその思想をもって実現しようとしたもの、そして思想を広めた経緯の三点に重点をおき、先行研究を整理し、史料を精緻に分析し、「国体論者としての筧の思想的特性」について論じてゐる。

 近年、改憲の気運が昂まり、国体論に関する研究も蓄積されてゐるが、一般及び斯界における関心は低調である。皇位継承や女性宮家の議論も含め、日本の国柄について国民的議論を深めていくことが、わが国の健全な発展には不可欠であり、その声を上げるのは神社界の使命である。本書を通じ筧克彦を知ることは斯道にとって有益と思料する。

〈本体6500円、ミネルヴァ書房刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(静岡・秋葉山本宮秋葉神社権宮司 河村忠伸)
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