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渡辺利夫著『台湾を築いた明治の日本人』難事業に挑む気概 明治の魂感じる書

令和2年06月22日付 4面

 台湾はわが国にとって、きはめて重要な国だ。それは過去においても、現在および将来に亙っても、である。
 拓殖大学の学長・総長を歴任した渡辺利夫氏の『台湾を築いた明治の日本人』は、わが国が台湾に印した歴史を克明に描き、その意味を考へる機会を与へてくれる。そこで述べられる過去は現在に繋がり、さらには将来を展望する便にもなり得る。そんな期待をも抱かせてくれる書である。

  彼らの根柢にあったのは何か。恐らくは国家の命運と自らの人生とを重ね合はせ、道を切り拓いてゆくとの気概であらう。技術者として、あるいは官僚として、目の前にある仕事に愚直に向き合ひやり遂げずにはおかない、職人魂、官僚魂とでも呼ぶべきものに違ひない。
 
 〈本体1700円、産経新聞出版刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(近現代史研究家・松枝智瑛)
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[30580016] 台湾を築いた明治の日本人 新刊 おすすめ
1,700 円(本体価格)
著者:渡辺利夫 / 産経新聞出版
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