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荊木美行著 『「日本書紀」に学ぶ』 真摯な研究姿勢で 佳節に心強い1冊

令和2年07月13日付 6面

 『日本書紀』が成立した養老四年は、西暦七二〇年であるから、令和二年は『日本書紀』成立千三百年の記念の年である。新型コロナウイルス禍により、『日本書紀』が話題となることは少ないが、その中でも、本書のやうな『日本書紀』に真摯に向き合った本が出版されたことはたいへん心強いことである。

 『日本書紀』を精緻に読み込み、『古事記』をはじめさまざまな資料にも目を配って執筆されてゐる本書からは、研究に対する著者の真摯な姿勢がうかがへ、読んでゐて頭が下がる思ひであった。なほかつ、さうした姿勢から導き出される結論や推論は、無理のない穏当なものであり、安心して読み進めることができる。

 諸賢にはぜひとも本書を手に取り読んでいただきたい。『日本書紀』の内容を学ぶだけでなく、学ぶ上での著者の真摯な姿勢に感化されてほしいとも思ふからである。
〈本体2800円、燃焼社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(栃木・太平山神社禰宜、國學院大學准教授 小林宣彦)
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2,800 円(本体価格)
著者:荊木 美行 / 燃焼社
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