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田浦雅徳監修『橿原神宮史 続編』 皇大研究者の筆で 戦時下以降を繙く 黒岩昭彦

令和2年07月27日付 4面

 令和二年、橿原神宮は御鎮座百三十年の佳年を迎へてゐる。この記念事業の一環として上梓されたのが本書である。昭和五十五年、御鎮座九十年事業の際には、大部の『橿原神宮史』三巻が刊行されてをり、本書はその「続編」といふわけである。
 久保田昌孝宮司の「序」に「資料の羅列では無く読み物として執筆戴」いたとあるやうに、橿原神宮の戦中・戦後史が平易な文章で綴られてゐる。

 橿原神宮はイデオロギー的な御神威の発揚といふ一面と、純粋な信仰的一面を持つ神社であって、この二面性の解き方こそが橿原神宮史の要諦であったと思ふ。
 本書の比重は後者に向けられてゐると見るが、橿原神宮の進むべき指針を示してゐるのであらう。令和二十二年の「紀元二千七百年」を見据ゑてゐると推測する。本書を通して、まづは橿原神宮の歴史を学ぶところから始めたいものである。
〈本体3000円、橿原神宮庁刊・国書刊行会発売。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(宮崎・鵜戸神宮宮司 黒岩昭彦)
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発行:橿原神宮庁 監修:田浦 雅徳  / 国書刊行会
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