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長谷部八朗編著 『「講」研究の可能性Ⅳ』 多種多様な事例で 「講」を詳細に分析

令和2年10月05日付 8面

本書は、平成二十四年より主に民俗宗教研究者を中心に学際的な研究をおこなってきた「講研究会」(代表=駒澤大学学長・長谷部八朗教授)による研究成果論集の第四巻となるものである。
 同研究会では、日本における人間を結び付け、つながりを持たせる組織の在り方を解明する存在として講をとりあげ、さまざまな講集団に働く、人を「結集」させ「つながり」を持たせるその在り方を明らかにしようとしてきた。四巻目となる本書では、東京や埼玉の子供主体の稲荷講やオイヌサマ講、近・現代における秋葉信仰の講、富士信仰とその講組織、広島県備北地方の荒神を祭祀する「荒神名」、山形県善宝寺を崇敬する能代龍王講、そして宮城県の契約講など、多種多様な「講」の事例が取り上げられ、詳細な分析が加へられてゐる。

神社の崇敬講の衰頽をなげくだけではなく、活性化を図りたいといふ神職諸彦にぜひとも手に取っていただきたい一冊である。きっと、何かヒントが得られるはず!
〈本体10000円、慶友社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(皇學館大学教授・中山郁)

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