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東郷茂彦著 『「天皇」永続の研究―近現代における国体観と皇室論―』 皇統の古から未来 重厚に論じた一冊

令和2年10月05日付 8面

 「天皇」に関する類書は多いが、その「永続」に関する事項について重厚に論じた著作が神道文化叢書の一冊として刊行された。著者は新聞社に勤務後、神道に志し、ここ十五年近く一貫して天皇についての研究を継続してゐる。著者の博士学位申請論文をもとに大幅な加筆修正のうへ新たに書き下ろしを加へられ、一冊としてまとめられた。
 本書は、序章二節の「皇統男系」「天皇神性」「共同体弥栄」といふ皇室に関する著者の基礎的考究と八章立ての本論の二本柱で構成されてゐる。

本書の「帯」には、「天皇の永続はいかにして可能か……実現の具体論・政策論まで考究」とある。本書は、今後皇室について考察するにあたっての必読書であらう。天皇と皇室制度に関心を持たれる方に本書を広くお勧めする次第である。
〈本体5200円、弘文堂刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(明治聖徳記念学会嘱託研究員・神杉靖嗣)

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