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四代目 桂 文我著 桂文我の 落語版『古事記』 時空をも凌駕して 壮大な神話語りへ

令和3年01月11日付 6面

 本書にて描かれる噺の概要は神社関係者ならばおほよそ御存じのものであらう。しかし古典落語同様に、その魅力はあらすぢではなく語り口である。
 著者である桂文我師匠は、三重県松阪市の御出身で現在も同市に在住。巻末には郷里の本居宣長記念館名誉館長との対談も記されてゐるが、そのなかで稗田阿礼を噺家の元祖と表現されてゐる。

 ここは、日本神話が明文化されてゐないパラレルワールドである。稗田阿礼の語る小噺(大噺?)は、文我師匠の十八番として現在に黄泉帰る。

 それらはすべて、文我師匠の一席が私の脳内に作り上げた、時や空間をも凌駕する壮大な物語である。
〈本体2000円、燃焼社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(青森県神社庁主事・本紙通信員 浪打真彦)
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