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上野 誠著『万葉集講義』 最新の研究を凝縮 通説を打破する書

令和3年03月22日付 4面

 本著の「あとがき」には、こんな一文がある。
漢字も、儒教も、仏教も、律令も、この国に入ると、みんなグダグダになって、日本化してしまうのである。
 上野先生のこのやうな筆随のファンは多いが、筆者もその一人である。勿論、「神社新報」の「こもれび」の欄が先生の回も見逃さない。
 先生が本著に籠められた「明確な主張」……それは、
「『万葉集』は、素朴でおおらかな歌々を集めた歌集である」、という通説を打破すること
である。

 これまで「通説」とされてきた「素朴でおおらか」は見事に「打破」されてしまった。本著はたいへんな情報量で、とうとう年を越してしまった。筆者にとってもまた「もがき苦しんだ」三カ月であった。
〈本体880円、中央公論新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(神社本庁録事・阿部めぐみ)
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