吉川弘文館編集部編『日本史「今日は何の日」事典 ―367日+360日・西暦換算併記―』 「今日」の奥行きを 歴史に求めた一冊
令和3年03月22日付
4面
『日本史「今日は何の日」事典』は古代から現代に亙り、日付に注目して歴史を抽出した書である。一年分の日割り年表を一日一頁で構成し、推古天皇元年(五九三)から平成十六年(二〇〇四)まで、過去その日、何が起こったかを列記してゐる。元号・西暦年を記し、旧暦(太陰太陽暦)の日には西暦換算日を併記、頁末に閏月日の事項を掲載する。
本書の旧暦部分には、各出来事の出典が明記されてゐる。今日といふ日の奥行きを歴史に求めた時、新たな発見を与へてくれる良書と思はれる。
〈本体3500円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學兼任講師・国立天文台元共同研究員 渡辺瑞穂子)
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