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【新刊紹介】橘木俊詔著『日本の構造 50の統計データで読む国のかたち』 客観的にわが国の現状を紹介 変化・将来予想・国際比較も

令和3年05月31日付 4面

 本書は、わが国の現状を五十項目の統計データから客観的に理解しようとしたもので、コンパクトではあるが考へさせられる試みである。わが国の現状といったが、用ゐられてゐる統計データは過去からの変化が理解できるやうに作成されてをり、説明文とともに、将来の姿が予想できるやうにもなってゐる。また、単にわが国だけでなく、国際社会の中でわが国が置かれてゐる位置を理解できるやうに比較も十分に考慮されてゐる。

 巻末で、著者は社会と個人の在り方を福祉の視点から三パターン予想してゐる。誰にも頼らずに自分で福祉のことを考へる、絆の崩壊を元の家族の絆に頼る姿に戻す、ヨーロッパのやうな福祉国家にする、といふ三つである。私には第四、第五の選択肢があるやうに思へるが、皆さんはどう考へるだらうか。
〈税込990円、講談社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學教授・石井研士)
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