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【新刊紹介】長妻三佐雄・植村和秀・昆野伸幸・望月詩史編著『ハンドブック近代日本政治思想史―幕末から昭和まで―』 同時代に影響あった 人物を幅広く簡潔に

令和3年07月05日付 6面

 明治以降の「近代」を取り扱った政治思想史ハンドブックは、これまでにも複数刊行されてゐる。では本書の特徴はどの点にあるのか。編著者の一人である長妻三佐雄は、その意図を二つに分けて説明してゐる。第一に、同時代では影響力があっても、戦後の言論空間において取り上げられてこなかった思想家を簡潔に紹介すること。第二に、思想家だけでなく、同時代の秩序形成に影響力をもった政治家、実業家等を積極的に取り上げるといふ方針である。
 とりわけ強調されるのは、戦後の常識によって過去の思想家を善悪二元論で断罪し、抹殺することへの警戒である。同時代に影響をもった人物を、できうる限り淡々と描写したいといふ思ひが、本書の編輯方針である。

〈税込4180円、ミネルヴァ書房刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(日本大学教授・先崎彰容)
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長妻三佐雄他 編著 / ミネルヴァ書房
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