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森田 玲著『日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌』だんじり研究の集大成 神賑発展の方向性示唆

令和3年10月04日付 4面

 笛・太鼓・カネの音や掛け声に胸が高鳴る祭りが全国各地にある。“だんじり祭”と呼ばれる、意匠を凝らした屋台のやうなものを曳き回す、大阪を中心とした近隣府県にある祭りもその一つだ。そして大阪・岸和田市に育ち、祭り好きを公言してゐる本書の著者・森田氏も、祭りに胸が高鳴る一人である。氏は以前、『日本の祭と神賑』といふ著書の中で神事と神賑行事の関係性を詳述してゐる。そこには、各地の神輿・太鼓台・御迎提灯・地車・唐獅子といった神賑はひの起源や役割が体系付けて記されてゐた。このたびの著書はその中の地車に特化し、より掘り下げた内容となってゐる。

 時の流れと共に神賑が変遷することは已むを得ないが、変遷に応ずるにはまづ神職自らが知識を深めなければならない。本書はその知識をまとめた“だんじり研究書”である。
〈税込2750円、創元社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(大阪・夜疑神社宮司 原充昭)
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