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初穂の関連神事を再興 地域の信仰守り伝へる 伊佐須美神社

磐梯大神を迎へる磐梯神祭「招神の儀」
磐梯大神を迎へる磐梯神祭「招神の儀」
神社に寄せられた稲初
神社に寄せられた稲初

 【福島】大沼郡会津美里町の伊佐須美神社(沼澤文彦宮司)では、かつておこなはれてゐた「稲初」に関連する神事を古儀に倣って再興し、九月一日から十一月一日にかけて厳粛に執りおこなった。
 稲初とは、会津地方において神仏に捧げる初穂を集める行為や、集めた初穂そのものを指す。かつては同神社と、磐梯山を中心とした山岳信仰や土着信仰の中核を担った慧日寺(現在の国指定史跡・慧日寺跡、耶麻郡磐梯町)でこの言葉が用ゐられ、両社寺とも秋になると会津の各地に使ひを派遣し、家々から初穂や米、麻などを集めた。
 明治初年の神仏判然令により同寺が廃寺となって以降は同神社のみで継続。使ひを派遣することはなくなったものの、氏子・崇敬者が神社に直接持参するか、自治区長が取り纏めて神社に納めるかたちに形式を変へながら大切に守られてきた。

近年、令和元年に大嘗祭当日祭を斎行したことや、同神社の「御田植祭」が国の重要無形民俗文化財に指定されたことをきっかけに稲初の奉納が増加。これを機に、古儀に倣って神事を再興することを決めた。

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