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【新刊紹介】鈴木理恵編『家と子どもの社会史 日本における後継者育成の研究』 多様な家の在り方示し 後継者育成の方法知る

令和4年05月02日付 6面

 本書は、歴史学・社会学・文学・教育学等、専門を異にする研究者十一人の共同研究「『家』の後継者育成に関する歴史的研究」の成果である。題名等からも窺ひ知れるやうに、本書はわが国における「家」といふ単位に焦点を当てて、「家」を存続させる後継者の育成を多角的な視点から歴史的に明らかにしようとした労作である。対象となる時代も院政期から現代まで、扱はれる事例も摂関家や御家人から農民、商家、藩儒、庄屋、藩士、神職(御師)、大衆食堂等、また日記や家訓をはじめ東日本から西日本にかけてのフィールド調査等が史・資料として検討され、かなり広範かつ多様な事例が総合的な観点から議論されてゐる。

 「家」の存続やその後継者の育成が斯界にとって大きな課題であることは改めて言ふまでもない。本書を繙くことで今後の斯界の方針を考へる一助となればと願ふところである。
〈税込7700円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(國學院大學兼任講師・武田幸也)
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