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【新刊紹介】國學院大學日本文化研究所編『歴史で読む国学』これからの日本学 長く役割を果たす

令和4年06月13日付 6面

 本書は、江戸の日本学が、「和学」と「国学」の拮抗・交渉・重層の中で生成されていったダイナミズムに、はじめて「通史」として切り込んだ意慾作であり、劃期となるはずのものである。その意味で本書は入門書であると同時に研究案内書でもあることを目論んだ、慾張りな本でもある。

 神道・国学・民俗学・国文学・日本史学に関心を持つ研究者も一般の読者も、まづはこの本を手に取り、自分の関心のある人名がどのやうに記述され、位置づけられてゐるかを確認することから始められたい。その意味で本書は、これからの日本学の俯瞰図としての役割を長く果たしていくことだらうと思はれる。その意味で人名索引がないことが惜しまれるが、逆に必要な人名をそこに探しながら、通史的記述を読むことで、我々は問題解明の端緒を確実に得られることになる。次は巻末の参考文献を読むことに取り掛かればよいのである。
〈税込2420円、ぺりかん社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(防衛大学校教授・井上泰至)
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