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鎮守の森の過去・現在・未来~そこが知りたい社叢学~ 緑のまちづくりと社叢 NPO法人社叢学会顧問 糸谷 正俊 (株)総合計画機構相談役

令和4年07月18日付 4面

緑のまちづくり 計画策定率低く

 緑のまちづくりとは、都市計画や地域計画の中で緑豊かな環境と美しい景観を生み出し、健康で文化的な暮らしを実現する取組みと理解される。まちづくりを所管する国土交通省で緑を扱ふ部局は公園緑地・景観課。公園緑地・景観課では、緑のまちづくりを推進するための施策として、都市緑地法を根拠とする緑の基本計画の策定を地方自治体に推奨してゐる。
 緑のまちづくりを進めるには、緑の基本計画策定と計画実現の施策推進が俟たれるところであるが、その策定状況は平成二十八年度末(平成二十九年三月三十一日現在)で、策定済みの市町村が六百八十、策定中の市町村が十二。全国の都市計画区域を有する市町村数千三百七十四の約五割にとどまってゐる。
 策定率が低いのは、「わが町には緑は多すぎる」「公園はもういらない」「緑の施策よりも町の活性化や高齢者の福祉などを優先すべき」「公園などにまはす財政力がない」などの声があるから、と思はれるが、果たしてその声は正しいのだらうか。私には、為政者、行政当局、市民に、緑のまちづくりの本当の役割がうまく伝はってゐないのではないか、と思はれる。

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