文化財の保存・活用に向けて 制度創設五周年に際しシンポ 文化庁
令和5年11月13日付
4面
パネルディスカッション
文化庁は「文化財保存活用大綱・地域計画制度五周年記念シンポジウム」を、十月二十七日に千葉県香取市の複合施設「みんなの賑わい交流拠点コンパス」で開催し、都道府県・地方自治体の文化財担当者や一般など約六十人が参加した。
大綱・地域計画は、平成三十年の文化財保護法改正により制度化。各地域の中・長期的な文化財の保存・活用に関する取組みの計画的・継続的な実施、地域の文化財行政の方向性や取組み内容の可視化、多様な関係者が参画した地域社会総がかりによる文化財継承への取組みの促進を図る。
このシンポは、制度創設から五年にあたり、その成果や課題を話し合ふとともに、その意義を見直して可能性を考へるもの。
國學院大學観光まちづくり学部の西村幸夫学部長が「文化財保存活用地域計画制度の可能性」と題し、基調講演をおこなった。
報告や討議も 続いて、西村学部長がモデレーターを務めてのパネルディスカッションを実施。静岡県スポーツ・文化観光部文化局文化財課文化財地域支援班の菊池吉修班長、茨城・牛久市教育委員会文化芸術課の木本挙周課長、香川・小豆島町教育委員会事務局生涯学習課の真砂祐樹主査の三人が各自治体の取組みを概説したのち、討議をおこなった。
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