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【新刊紹介】地名の原景 列島にひびく原始の声 木村紀子著

令和6年01月29日付 6面

文字伝承より前の 日本語に着目の書

 土地は文字が伝来する以前から存在してゐただらうが、古代の人々は地名をどのやうに呼んで表現してゐたのだらうか。本書は、言語文化論や意味論を専攻とする奈良大学名誉教授の著者が、文字伝承以前からの日本語の声に着目し、「地名」の声(音)の元々の意味について『記紀』や『風土記』『万葉集』などの古代の書物から引用・解説したものである。

 わが国は文字通り「島国」であるが、本書では、海に囲まれた陸地を指す「島(シマ)」と集落の土地を指す「国(クニ)」の共通点を「郷里」としてゐる。本書を通じて郷土の地名や地域に愛着を持つ端緒となることを願ふ。
〈税込1012円、平凡社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(兵庫県神社庁事務局長・岩熊利教)
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