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【新刊紹介】平賀元義 人と和歌 加藤 久著

令和6年01月29日付 6面

和歌史上における 意義などの顕彰を

 本書は、羽生永明『戀の平賀元義』により正岡子規に取り上げられ、斎藤茂吉等により、大きくその和歌・短歌の存在が注目されることとなった平賀元義、今日において、短歌史上、忘れられ隠れた存在とも思しき平賀元義、名は知りつつもその内実を知らぬままであった平賀元義について、その存在の態が要を得て享受できる一書である。

 元義は四歳の時に、小倉百人一首を暗唱したり、七歳には『金毘羅利生記』を人が読むのを聴き、その大概を洩れなく記したり、また後々、『万葉集』の講義には底本無しにできたほどの記憶力であったといふ。かうしたことにつけても「古の歌の学び」に関係して、御高齢となられた著者・加藤氏の記憶力と洞察の確かさに感嘆させられ、充実度の高い一書であることをよろこびとしたい。
〈税込1870円、神戸新聞総合出版センター刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(兵庫・素盞嗚神社宮司 安藤直彦)
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