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皇室会議を前に会長意見を表明 時の流れ研究会

平成29年12月04日付 1面

 神社新報社が設置した時の流れ研究会(会長=高山亨神社新報社社長)では十一月二十七日、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」に係る皇室会議が十二月一日に開かれるとの発表があったことを踏まへ、高山会長名での意見「皇室会議の開催にあたってあらためて望む」を表明した。
 意見は「一、御譲位(退位)・即位(践祚)・改元の期日案について」「二、新元号の改元日について」「三、大嘗祭との関連について」「四、皇室会議以後の検討について」の四項目で構成され、
▽御譲位(退位)と御即位は一連のものとして平成三十一年三月三十一日に、また新元号の施行(改元)は翌日の四月一日とすることが望ましい。
▽大嘗祭が前回と同様、無事に斎行されることを切に望む。
▽皇室会議以後の検討課題として、皇位継承の儀式のうち即位の儀は前回同様に「国の儀式」とし、退位の儀式も「国の儀式」であるべき。
▽御譲位(退位)の「おことば」は、皇位継承の儀の核心として剣璽の渡御(承継)とあはせて不可欠であり、憲法第四条の「国政に関する権能」には当たらない。
――ことなどを改めて主張。今回の御譲位(退位)による御代替はりに際して、関連する期日ならびに祭祀・儀式・行事などが伝統を尊重し、後世の然るべき指針となるやう、関係者・関係機関の尽力を望む内容となってゐる。
(4面に全文掲載)