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【読書】 【新刊紹介】神と妖怪の防災学 「みえないリスク」へのそなえ 髙田知紀著   - 令和6年04月22日
実践・協働への 展開を促す一冊  著者は、中学二年生のときに神戸で阪神・淡路大震災を体験し、大学院生のときに東京で東日本大震災を体験した。本書では、災害に対して安全確保の行動をとるための「知的資源」として「妖怪」と「神社」に注目し、その根拠について考察を加へたうへで、著者自らが手がけた社会実験を説明しつつ、その有効性を論じてゐる。  記された知見や提案が、これから起こるであらう災害への備へに活かされることを願ってやまない。 〈税込3190円、法律文化社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉 (國學院大學神道文化学部教授・黒﨑浩行)

【読書】 【新刊紹介】日本の建築 隈 研吾著   - 令和6年04月22日
世界に影響を与へる わが国の建築の魅力  隈研吾、どなたでも名前に聞き覚えのある現代の日本を代表する建築家の一人である。その著者が八年といふ年月をかけて書き上げた一冊が『日本の建築』である。冒頭から伊勢の神宮に始まり、桂離宮、待庵へとつながる一列で正統的な日本建築の系譜を神聖化することを「死体」と呼び、多様性があり複線的な歴史を持ってゐるナマモノとしての日本建築論を展開していくと宣言する。  建築に直接的に関はりのない方にもぜひ一読いただきたい。「日本の建築」について考へてもらへる今話題の一冊である。 〈税込1056円、岩波書店刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉 (京都の八幡市立松花堂庭園・美術館館長 平井俊行)

【読書】 【新刊紹介】現代「神道」講座――寛容と共生のこころ 藤本頼生著   - 令和6年04月15日
神道の多面的価値 共生の在り方探る  本書の著者である藤本頼生先生は、國學院大學神道文化学部の教授として神道研究にあたられるほか、神職の養成にも深く携はる若き教育者である。本書は、そんな著者の手で佼成新聞に二年に亙り連載された「共生へ――現代に伝える神道のこころ」を纏め、単行本化したものと聞く。  副題にもある通り、神道のもつ「寛容と共生のこころ」は、現代における神道のさまざまな可能性を再評価し、神社や神職の在り方にも示唆を与へてくれてゐる。巻末に付された「神道の基礎知識」と「主な神社信仰について」も分かり易い内容で、一般の方が神道を理解する上での教養の書となることは勿論、神職を志す者にとっては有用な教材のひとつとなるだらう。 〈税込1980円、佼成出版社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉 (埼玉・秩父神社権禰宜 新井君美)


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