【新刊紹介】なぜ、人が神となるのか 「人神」信仰に秘められた日本史の謎 古川順弘著
令和8年08月31日付
5面
「人を神に祀る風習」 厖大な先行研究集約 本書は人によって神に祀り上げられた人間を「人神」と仮称し、柳田國男が「人を神に祀る風習」で展開した人神信仰の根柢には「タタリ」があるとする仮説を土台にして、日本史における著名な「人神」を各時代に分類して論攷したものである。
ただ本書で展開される人神信仰の解釈に信仰者として納得し難い箇所があったとしても、それは当該信仰がさらに社会に滲透していくために乗り越えねばならない教学的・教化的な課題だと言へよう。それを踏まへて多くの神道人、とくに関連する神社の関係者には読んでもらひたい一冊である。
〈税込2090円、山川出版社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(静岡・秋葉山本宮秋葉神社権宮司 河村忠伸)
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