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【新刊紹介】古代東アジアの祭祀と大嘗祭 高 夢雨著

令和8年03月16日付 6面

古代中国と比較検討し 日本の神祇祭祀を考察

 本書は、日本古代の国家祭祀の成立と展開を東アジアの視点から考へ、大嘗祭を中心に日本の神事儀礼を中国や朝鮮諸国と比較して、その源流と特質を考察してゐる。

 本書の白眉は、漢籍を縦横無尽に活用して古代中国の祭祀儀礼を日本と比較した点にあるが、本書の本当の価値はそこではない。著者は國學院大學大学院で大嘗祭と祭祀考古学に関する最新の研究成果を体得したうへで古代中国との比較検討をおこなった。神道の祭祀儀礼を理解しそこに内在する宗教観に留意したことが、実証的で核心的な分析を導いたと評価されよう。
 本書は神道の源流と特質を探るうへでたいへん有益であり、東アジアの祭祀儀礼を考へるうへで必ず参照されるべき貴重な著書である。
〈税込11000円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(皇學館大学研究開発推進センター准教授・塩川哲朗)
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