【新刊紹介】高麗福信 荒井秀規著
令和8年07月27日付
6面
奈良時代の渡来系氏族 新たな視点も示す伝記 本書は奈良時代に都で活躍した高麗福信の伝記で、関連史料に網羅的かつ詳細な考察を加へてゐる。福信の出身地である武蔵国高麗郡は、霊亀二年(七一六)に駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野にゐた高麗人を現在の埼玉県日高市を中心とした地域に遷して設置された。なほ、日高市には高麗王若光(福信とは別氏族)を祀った高麗神社がある。
著者は福信の署名に見える用字や、高麗朝臣を賜った孝謙天皇・藤原仲麻呂政権との関係、高倉改姓直前の渤海(高句麗の後身)使節の来朝などを勘案して、福信の高倉改姓について新たな視点で独自の見解を示されてゐる。
〈税込2530円、吉川弘文館刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(日本高麗浪漫学会研究員・赤木隆幸)
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高麗福信
円(本体価格 2,300円+税)
荒井 秀規 著 / 吉川弘文館
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