【新刊紹介】平安時代の大祭が唯一連綿と続く 春日若宮を宮司が綴る 花山院弘匡著
令和8年09月07日付
6面
「内側」の視点から 新たな発見を導く 春日大社の摂社の位置付けにありながら、本宮と並ぶ若宮の存在は、春日の歴史・文化にとどまらず、広く神社史・祭礼史、芸能史・美術史等の研究領域においても知が揺さぶられる重要な宝庫ではなからうか。それだけに、春日若宮の本義をふまへつつ、学術的で、読者にわかりやすく解説された春日大社宮司・花山院弘匡氏執筆の本書は、「おん祭」のファンにとどまらず、これから学びの深掘りを目指す若い方々にとっても好箇な書である。
御多忙の合間を縫ってまとめられた熱意を本書の随所から受け止めることも読む楽しみとなる。十二月の「おん祭」の前にぜひとも手にされてはいかがであらうか。
〈税込2310円、中央公論新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(皇學館大学名誉教授・櫻井治男)
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