御代替り踏まへたさまざまな研修会 上伊那支部
令和元年10月07日付
4面
【長野】県神社庁上伊那支部(白鳥俊明支部長)では五月十六日から七月二十五日にかけ、祭式講習を含む多岐に亙る分野の研修会を県内外で開催し、神職や総代ら延べ八十人が参加した。
同支部では例年、五月から七月にかけて週一回、計十回ほどを目安に研修会を実施。三日間の祭式講習会や神社巡拝、伝統文化の見学・体験などさまざまな研修をおこなってをり、今期で三十七年目を迎へる。
今年は御代替りの年にあたることに鑑みて、六月六日と七日に一泊二日の日程で都内各所を巡る「天皇陛下御即位記念研修旅行~歴代天皇陛下の御事績を巡る旅~」を実施。大嘗宮の建設が始まる前の皇居東御苑や三の丸尚蔵館、迎賓館、國學院大學博物館などを見学したのをはじめ、神田神社への参拝や歌舞伎座での歌舞伎鑑賞などをおこなった。
六月二十・二十七の両日には「ミシャグジ信仰から諏訪信仰へ」と題する研修会を、茅野市の諏訪大社上社前宮などを会場に開催し、講師を務めた宮坂清手長神社宮司が、諏訪信仰と関はりがあるとされるミシャグジ信仰の起源等について説明。また諏訪大社上社の「神長官」を明治時代まで務めた守矢家に伝はる文書を所蔵する同市の神長官守矢史料館などを見学した。
七月四日には、支部事務所の伊那市・上伊那招魂社社務所で、牟禮仁深志神社禰宜が「御代替わりの諸問題」と題して講義をおこなひ、神社新報社の「時の流れ研究会」による御代替りをめぐる取組みや、関係諸儀式などについて詳説。このほか、期間中には駒ケ根市内での神社巡拝もおこなはれた。