【新刊紹介】年貢 せめぎ合う江戸時代の領主と百姓 渡辺尚志著
令和8年10月19日付
6面
年貢を詳細に解説 成立から終焉まで 本書はその簡潔な表題が示す通り、「年ごとに差し出す物品・金銭」「年々の貢租」を意味する「年貢」について、成立から終焉までを解説した書籍である。ただし副題からも察せられるやうに、半世紀に亙り江戸時代の村と百姓の歴史について研究してきたといふ著者の専門分野の関係から、とくに江戸時代の事項を記述の中心とする。
現代の税制や社会に限らず、稲作や農村・農業従事者、さらには豊作祈願・収穫感謝の祭祀について考へていく上で、本書が記す年貢の成立から終焉までの歴史的変遷を押さへておくことも重要なのではなからうか。
〈税込1155円、中央公論新社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉(桂)
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