御杣始祭を厳かに斎行 木曽谷国有林で御樋代木を奉伐
令和7年06月16日付
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内宮の御料木に続き、その上に交叉するやうに倒れていく外宮の御料木
裏木曽御用材伐採式
令和十五年に遷御の儀が予定されてゐる第六十三回神宮式年遷宮の御用材を伐り始める御杣始祭が六月三日、長野県木曽郡上松町の木曽谷国有林で、黒田清子神宮祭主をはじめ神宮式年遷宮委員会委員、神社・営林関係者などが参列のもと厳かに斎行された。祭典に続いては、皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)の御神体をお納めする御器・御樋代の御用材である御樋代木を古式に則り杣夫が奉伐。また五日には岐阜県中津川市加子母の裏木曽国有林でも御用材伐採式が執りおこなはれた。御樋代木は長野・岐阜・愛知・三重の各県で盛大な歓迎を受けつつ奉搬され、伊勢の神宮へ。九日に皇大神宮、十日には豊受大神宮へとそれぞれ曳き入れられ、五丈殿に無事奉安された。
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