【新刊紹介】武窓の若桜 ―陸軍少尉 奥井俊宏命の日記―[陸軍予科士官学校編] 工藤智恵著、高崎禎夫監修
令和7年07月14日付
6面
何のため、誰のために 「道しるべ」となる書 このたび発刊となった本書は、著者の工藤智恵氏が奉仕する松江護國神社に奉納された御祭神・奥井俊宏命の士官学校時代の日記、写真、多数の手紙などを読み解き、監修者の協力を得ながら纏めたもの。陸軍航空士官学校第五十七期生の航空将校だった命は、沖縄戦で散華されてゐる。
大東亜戦争において数多の英霊が散華されたのは悲しいことだが、英霊が如何なる思ひで、何のため、誰のために命を捧げられたか、如何にしてその思ひに至ったかを、一人でも多くの方にこの節目の年に考へてほしいと望むとともに、この『武窓の若桜』をその道しるべとしてもらひたい。
〈税込1000円、松江護國神社・同神社崇敬会刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(徳島・宇佐八幡神社宮司、県神道青年会会長 宮﨑祥悟)
読書 一覧