【新刊紹介】寒林夜話―祖父平泉澄との対話― 平泉隆房著、寒林夜話刊行委員会編
令和7年08月11日付
6面
白山神社平泉隆房氏の遺著 平泉澄博士との貴重な対話 古名社の奉仕者としても神道史の研究者としても、日々精励中だった平泉隆房氏(昭和二十九年二月生れ)は、昨年八月十六日、満七十歳で急病により急逝された。まことに残念無念と申すほかない。
ただ、御長男の紀房氏が直ちに跡を継がれ、「河上御前」女神像の式年(三十三年ごと)御開帳も、今年五月立派に斎行された。それにあはせて出版されたのが、前宮司の遺著『寒林夜話』である。
紀房氏の「あとがき」によれば、「曾祖父は、父に宛てた手紙(昭和五十六年正月二十七日付)のなかで……「うち(社家)に生まれた以上……神の勤めに励むのが本務であり、宿命であり、同時に特権」であると説かれてゐたことが判る。
このやうな教へをひたすら実践躬行して来られたのが隆房氏にほかならない。
〈税込2530円、錦正社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(京都産業大学名誉教授・所功)
◎
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寒林夜話
円(本体価格 2,300円+税)
平泉隆房著 寒林夜話刊行委員会編 / 錦正社
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